ご存知のように大陸ではインターネットの利用に制限が設けられており、TwitterやFacebookはもちろん、最近ではついにGmailまで制限されるようになってしまいました。
かなり危機的状況です。。。
こうした制限を回避するためのVPN(バーチャル プライベート ネットワーク)は、大陸在住者もしくは出張者にとって、もはや必要不可欠なサービスとなっています。
ところがこのVPN、有料のサービスに加入するのが一般的で、月額1000円前後するのが当たり前。年間にすると1万円以上の出費… でもできることなら無駄な投資は避けたいところです。
そこで、利用者限定情報にはなりますが、日本にNTTフレッツ光ネクストの回線を保有している人は、追加の費用や設備投資なしで簡単にVPNを構築することが可能です。ただしHGW(ホーム・ゲートウェイ)という機器をNTTからレンタルしている必要があります。しかも新しめのやつを。
写真の右側にある黒い機器がHGW。これは以前レンタルしていたPR-400NE。現在はPR-500MIを使用中。
- NTT西日本公式ホームページ
- NTT東日本公式ホームページ
さて以下が実際の設定手順です
- HGWの設定画面に入る(ブラウザのアドレスバーに「192.168.1.1」を入力すると認証を要求してくるので、ユーザー名とパスワードを入力。デフォルトでは両方ともuser)
- 最初に「接続先設定」画面が表示される。各種設定は左側のメニューから選択する
- メニューから「詳細設定」を選択し、さらに「VPNサーバ設定」の項目を表示させる。まず「VPNサーバ機能の起動」にチェックを入れ、VPNアカウントの設定をしていく。各エントリの右端にある「編集」をクリックする
- 「接続名」、「ユーザ名」、「パスワード」に任意の値を設定する。パスワードは半角英数8文字以上。設定内容を忘れないようにメモして、下部の「設定」をクリック
- 「VPNサーバ設定」画面に戻り、「事前共有鍵」の「表示」をクリックして値を控えておく
- IPアドレスが変わった時に通知する機能も有るので、必要な場合は「有効にする」にチェックを入れて、各種項目に値を入力していく
以上でサーバ側の設定は終了。
あとはMac・iPhone・iPadなどクライアント側の設定をしていくことになります。それに関してはまた次回取り上げるとして…
もちろん有料サービスと比べると安定性やスピードなどの点では見劣りのする自家製簡易VPNですが、
実はこれが使えるようになると、単に「壁越え」ができるようになるだけでなく、なんと!iPhoneを子機にしてひかり電話も使えてしまうんです。
海外在住者(特に中国)で日本に回線を保有している方なら、使わない手はないですよね!