交通カードは必須
在住者はもちろん、旅行や出張で上海にいらっしゃる場合でも、地下鉄やバスに乗るのに「交通卡(jiāotōng kǎ、交通カード)」があると大変便利です。
交通カードは主要な地下鉄駅の窓口で簡単に入手できます。中国では殆どのサービスが個人情報と紐付きますが、交通カードは名前や電話番号を登録しなくても入手できるところは気軽ですね。
最初にデポジット20元を支払い、同時に任意の金額をチャージできます。ただし窓口でのチャージは現金のみとなります。
最近は窓口でのチャージを廃止してチャージ機のみにしている駅もあるようです。チャージ機だと支付宝や銀聯カードからチャージすることが可能です。
交通カードの残高を確認できるアプリがアップデート
さて本題ですが、交通カードの残高を確認できる公式アプリの更新が来ていたのでアップデートしてみたら、UIが大きく変っていたのでご紹介。
アプリの名称は「上海交通卡官方版」でバージョン3.0.0です(最新はVr3.0.1)。
アプリでチャージを完結できない?!
アプリ単体でチャージできるのか?!と期待しましたが、結局のところ一歩手前までしかできませんでした(-。-;
どういう意味かを説明する前に、取り敢えずアプリ設定の手順を以下に解説します。
「上海交通卡官方版」アプリの登録手順
個人情報の入力
まずは交通カードを登録しなければ始まりません。「点击这里添加卡片(ここをクリックしてカードを追加)」をタップすると…
カードを登録する前にケータイ番号等、個人情報の入力が求められます。これで交通カードもついに管理下に入るという訳ですね(・・;)
ケータイ番号を入力して「发送验证码」をタップするとSMSにワンタイムパスワードが送られてくるので、パスワードを入力して「登录」をタップ
規約みたいなのが出てくるので「我同意」をタップ
「支付密码(支払いパスワード)」を2回入力。6桁以上数字とアルファベットの組み合わせ
続いて「实名认证(実名認証)」させられます。「支付宝(AliPay)」で認証・支払いしたいので「支付宝实名认证」を選択
一旦支付宝アプリに飛ばされるので「同意」にチェックを入れて「确认授权」をタップ
再びアプリに戻って更に個人情報の入力が求められます、うーん、面倒くさい…
ここでは「姓名」と「身份证号(外国人の場合はパスポート番号でOKだった)」を入力して「同意服务协议」をONにします。
しかし「あなたが入力した情報は支付宝に登録されている実名認証の内容と異なりますよ、もう一度正確な情報を入力してください」みたいなメッセージが出てきました。
アルファベットで「名前」 空白「苗字」としたのが悪かったみたいです。わたしの場合、支付宝の登録名は銀行口座と同じで間にスペース無しの「姓名」なので(ただしこれは各銀行や担当者によって異なるらしい…)そのように入力して先へ進むと…
無事に実名認証に成功しました。「完成」をタップ
アプリと交通カードの紐付け
これでやっと交通カードを登録できます。トップ画面に戻って再度「点击这里添加卡片」をタップすると、カード番号を入力する画面が出てくるので「确定」をタップ
すると残高が表示されます。しかしここまでなら前のバージョンでもできました。
「充值券」の購入
今回の新バージョンでは、アプリ経由で事前に「充值券」が購入できるようになっています。まず残高が表示されている部分をタップ
すると「购买充值券」という表示が出てくるのでタップ
続いて購入したい金額が出てくるので好みの金額を選択。例えば100元とか。「自定义金额」を選択すると、10元単位で任意の金額を入力することも可能
支払い方法を選択します。結局のところ支付宝は実名認証に使われただけで、微信支付や銀聯カードでも支払いできるみたいです。更にApple Payも使えるようになっていますね。
今回は初回キャンペーン的な感じでしょうか?10元のサービス券がついてきたので「抵用券」も選択して90元を支付宝で支払います
やっとのことで「充值券」を購入できました。ちゃんと通知もきます。
さて、これだけ面倒くさい手続きを踏んでいるのに、直接カードにチャージされないというのは残念過ぎる仕様(笑)
結局最後は駅のチャージ機で充值する必要がる
実際にチャージするには、地下鉄駅にある「自助充值机(チャージ機)」まで出向く必要があります。
交通カードをチャージ機に読み込ませると、すでに支払われている「充值券」が自動的に読み込まれてチャージが完了する仕組みです。もう解説面倒くさいので(汗) 詳しくは以下のスクリーンショットを参照してください。
今までは、チャージ機に交通カードを読み込ませた後、チャージする金額を選択し、スマホの支付宝アプリからQRコードを表示させて支払うという手順でしたが、それが幾分簡略化されたといった感じです。
それにしても、この中途半端な仕様は何とかならないんでしょうかね?
上海地下鉄もいずれQRコードで乗車できるようになる
近い将来、スマホのQRコード表示で地下鉄改札を通過できるようになるらしいので、おそらくそうなったらアプリ経由で直接チャージできるようになるのではないかと期待しています。
ちなみに「磁县浮列车(マグレフ、リニアモーター)」への乗車は、すでにQRコード改札に対応しているということだったので、アプリだけはダウンロードしてあるのですが、未だに登録のところで躓いています。
どなたか外国人で登録に成功した方いらっしゃるでしょうか?もしくは実際にマグレフにQRコード表示で乗車された方いらっしゃるでしょうか?どうやって登録できたかぜひ教えてください。
このアプリの登録に成功したら、また記事にしたいと思います。
またまた長いエントリになってしまいましたが(笑)、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
コメント
いつも為になる情報ありがとうございます。昨年から上海に旅行で行っている日本人ですw 上海交通カードでご教授いただきたいのですが、上海交通カードアプリからは日本の携帯番号は登録できないのでしょうか?日本番号81からでも承認メールが来ません。できれば残高とか知っておきたいです。今時点で情報ありましたらよろしくお願いします。また上海情報お願いします。
マサルさん、コメントありがとうございます!
最近忙しくて全く更新していませんが(汗)、またボチボチアップしていきたいとおもいます。
さて交通カードアプリに日本のケータイ番号で認証できないか、というお問い合わせですが、残念ながら現時点ではできないと思います。
中国のサービスの多くは、基本現地のケータイ番号と紐付きます。現地の番号が無いとアプリでの確認は難しいですね。
余り解決策にはなりませんが、最近上海の多くの地下鉄駅にチャージ機が設置されているのを目にします。
上海にお越しになった際、チャージ機にカードを読み込ませて残高を確認するのも一つの方法ですね。
次の上海旅行が楽しいものとなるよう願ってます。