全天球型カメラ「RICOH THETA S」は、空間を360°切り取るので、普通に撮影すると嫌でも自分が写り込んでしまいます。
![](https://blog.shapingguo.com/wp-content/uploads/2017/04/IMG_6206.jpg)
THETA Sの動画にぼかしかけたい
専用アプリでは動画にぼかしをかけられない
静止画なら、専用の「THETA S」アプリを使い、対象物を簡単にぼかすことができるのですが、これが動画となった場合、専用アプリではぼかすことはできません。
動画編集に特化した「THETA+ Video」という専用アプリもあるのですが、こちらのアプリでも動画にぼかしをかけることはできません。
THETAで撮影した動画を一旦Macに取り込んでからぼかしをかける方法も考えましたが、さすがにそれではユーザビリティが悪すぎます。
動画にぼかしをかけられるiOSアプリ「Video Toolbox」
そこで、iPhone単体でパノラマ動画にぼかしをかけられるiOSアプリがないか探してみました。
たどり着いたのが「VideoToolbox」というiOSアプリです。
使い方にちょっとしたクセはありますが、このアプリ使えば動画にマスク(ぼかし)をかけられるようになります。
「Video Toolbox」アプリで動画にぼかしをかける方法
「Video Toolbox」アプリでは、移動する対象物に合わせてぼかしも移動できるので、THETAで撮影した動画の中の移動する対象物をぼかすことも可能です。
メニューから「Mask」を選択
マスクしたいビデオを選択
![video_toolbox02 video_toolbox02](https://farm5.staticflickr.com/4173/34242678890_bca6f2acb6.jpg)
![video_toolbox03 video_toolbox03](https://farm5.staticflickr.com/4194/34242679430_a0e231206b.jpg)
右下の「Select」を選択
Maskの大きさ、種類を調整し録画スタート
動画をセレクトしたらいきなり再生が始まるので、まずは一旦停止・リセットし、再生バーの位置も開始点に戻した上で、改めてマスクの大きさや種類、位置を調整し、レコーディングをスタートさせる必要があります。
また再生(レコーディング)がループするので、終わったらレコーディングを手動で停止させる必要があります。この辺りのUIが今ひとつなアプリです (^^;;
マスクした動画の保存
右上のボタンをタップするとレンダリングが始まり、終わったら処理された動画は自動でカメラロールに保存されます。またはポップアップメニューの「Goto My Videos」を選択すると、すぐに動画を確認することもできます。
![video_toolbox06 video_toolbox06](https://farm5.staticflickr.com/4190/34242680510_3c7b943dd0.jpg)
![video_toolbox07 video_toolbox07](https://farm5.staticflickr.com/4184/34242681180_4de05b372d.jpg)
クラウドにアップも可能
「Goto My Videos」を選択後、クラウドマークをタップするとサブメニューが表示され、Email、YouTube、Facebook、Dropboxにそれぞれ編集後の動画をアップロードすることもできます。
…できるはずなのですが、わたしの環境に問題があるのか、YouTubeとFacebookにはうまくアップロードできませんでした。
![video_toolbox08 video_toolbox08](https://farm5.staticflickr.com/4162/34242682170_32baaa6c01.jpg)
![video_toolbox09 video_toolbox09](https://farm5.staticflickr.com/4178/34242682550_60e159cf9a.jpg)
「THETA S」アプリでマスク処理した360°動画を確認する
「THETA S」アプリを起動して、“デバイス内画像”から左上の”アルバム”をタップ、カメラロールと進み、マスク処理したパノラマ動画を選択すると、360°動画を見ることができます。
![video_toolbox11 video_toolbox11](https://farm5.staticflickr.com/4190/33819515743_6efe817fc7.jpg)
![video_toolbox12 video_toolbox12](https://farm5.staticflickr.com/4180/33819516303_14b051b646.jpg)
![video_toolbox13 video_toolbox13](https://farm5.staticflickr.com/4156/33819518283_1f0000d695.jpg)
![video_toolbox14 video_toolbox14](https://farm5.staticflickr.com/4190/33819520453_73e300a47d.jpg)
![video_toolbox15 video_toolbox15](https://farm5.staticflickr.com/4193/33819522073_bd3b0216a0.jpg)
![video_toolbox16 video_toolbox16](https://farm5.staticflickr.com/4193/33819523553_ca02a75d5e.jpg)
マスクの位置が問題だったのか、形が円錐形にはなってしまいましたが、動画自体は360°グリグリ動かすことができましたし、マスクした部分も対象の移動に合わせて動いてくれました。
THETA動画のぼかしにはVideo Toolboxがお勧め
少し手間はかかりますが、iPhone単体でこうした加工を完結できてしまうのですから凄いですよね! 改めてiPhoneの持つポテンシャルを実感できました。
THETA動画にマスク(ぼかし)をかけたいのに、どうしたらいいかわからない!という方がいらっしゃれば、この情報がお役に立てば幸いです。
もちろん360°動画でなくても、普通の動画にぼかしをかけるのにも使えるアプリなので、iPhone単体で動画にぼかしをかけたい人は参考にしてみてください。
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